全加工仕上げモールドベース

2)金型業界の環境

① 金型の納期短縮化
 新製品の開発競争が激しくなる中、エンドユ-ザ-殿の開発期間短縮は最重点課題であり、この影響で金型の納期短縮化も更に進展すると思われます。
② 受注量のバラツキが増大
 全体量の金型生産量が一定と仮定した場合、上記①の短納期化が進展すればするほど、バラツキが増大すると考えます。
③ コストダウンに伴い、より専門化の方向へ
 現状でも金型メ-カ-殿によって、得意な分野と不得意な分野があり、コストダウンによって不得意な分野での受注は、収益を上げにくい環境となってきています。この様な環境のなか、金型メ-カ-殿はより得意分野での競争力強化の方向へ進むと思われます。
④ 設備投資の増加
 国内ほとんどの工作機械メ-カ-が金型業界向け(製品部の加工機)の開発を重点課題としており、現状の高速回転マシニングセンタやリニア放電加工機などの生産性の高い工作機械が続々と市場に投入されています。
 また現在ユ-ザ-からの製品図面のほとんどが3次元CADデ-タになっており、3次元CADは、金型メーカーにとって必須の設備となっています。
 これらのことから、金型メ-カ-殿の競争力強化の為に設備投資は増加せざるを得ない環境と思われます。