全加工仕上げモールドベース
4)受注量バラツキの対策
受注量のバラツキに対しては、営業面での対策によって仕事量を増加させることも重要と思われますが、基本的に同製品の発注時期は重なることが多く、受注量増加でのバラツキの回避には限界があると思われます。
別の対策としてバラツキはやむを得ない環境として受け入れ、山(繁忙期)の時は出来る限り受注出来る体制とし、谷(閑散期)の時は、出来るだけ経費を削減できる体制を目指すことが有効と思われます。つまり山の時は、外注を有効活用し売上増加に結び付け、谷の時は、外注費を出来るだけ削減し経費を抑える。
例えば高速回転マシニングセンタは本来は形状加工を高速で加工する高価な設備であるため製品部加工用の機械ですが、谷の時はモ-ルドベ-ス加工も社内に取り込み外注費の削減を図ることが有効と思われます。
モ-ルドベ-スメ-カ-にとって谷の時に受注額が減少することはマイナスですが、個々の金型メ-カ-殿に比べ、モ-ルドベ-スメ-カ-の方が多業種(雑貨・自動車・電機など)にわたっているため、バラツキの幅が少ないことから吸収が可能と思われます。